サブバッテリーシステムを取り付けて車中泊の旅を楽しんでいる我が家のセレナですが、今までの利用方法はインバーターを介してACコンセントでの100Vの利用のみでした。ところがこれまで車中泊をしてきた経験上、USB端子を利用してスマホやカメラの充電をすることが多いんですよね~。特にタイプCでの急速充電は重宝します。
前々からサブバッテリーシステムにUSB端子を取り付けたかったのですが、色々と面倒なのでなかなか手を付けていませんでした。
今回は重い腰を上げてやっと作業をやってみました。それに伴い、サブバッテリーシステムの配線もバスバーを導入する等の修正を行いました。
今回の作業をした理由
今までの車中泊ではどうやって充電するかというと、DELTA2を積み込んでDELTA2のUSB端子から充電するか、100VとUSBを変換するACアダプタを使って充電していました。
サブバッテリーシステム自体にUSB端子を取り付ければ、必ずDELTA2を積み込む必要も無く、ACアダプタを持って行く必要もありません。ACアダプタだって個数が増えれば嵩張って場所をとりますもんね~。変換効率も悪くなります。
また、車中泊には必ず冷蔵庫を持って行くのですが、今まではインバーターのスイッチを入れて100VのACコンセントから電源をとっていました。これも100Vではなく12Vにすれば、変換効率分はサブバッテリーの容量を削減できますよね。
以上のことからサブバッテリーシステムの利便性の向上と使用容量の削減のためにUSB端子と12V端子を取り付けることにしました。
同時にバスバーやヒューズボックスを取付、サブバッテリーシステムにボディアースをとること、走行充電器の直前に取り付けていたヒューズをメインバッテリー直後に移設しました。
作業の概要
今回の作業は大きく分けて2つの作業があります。
1つ目はUSB端子や12V端子の取付で、1つ目はバスバーやヒューズボックスを取り付ける事による配線の修正です。
USB端子、12V端子の配置
今まで我が家のセレナのサブバッテリーシステムには100VのACコンセントしかありませんでした。サードシート右とラゲッジボックス左下に2口のACコンセントを設置しています。それぞれ1,500Wまで使用可能です。
今回の作業により、運転席と助手席の間にUSB端子を2つ設置。サードシートの左右にUSB端子と12V端子のセットをそれぞれ取り付けます。こうすることにより、通常の運転時にも車中泊時のベットモード時にもUSB端子を利用することができます。USB端子はタイプAとタイプCが利用でき、急速充電も可能です。12V端子をサードシート左右に設置したのは、冷蔵庫をセカンドシート前に置いてもラゲッジボックスに置いても使い易いからです。
サブバッテリーシステムの配線の修正
今回同時にサブバッテリーシステムの配線の修正も行いました。
今まではサブバッテリーに直接走行充電器を取り付けていたのですが、今回バスバーを購入したことにより走行充電器等はバスバーを経由してサブバッテリーと接続されることとなります。こうすることによりサブバッテリー周辺の配線はスッキリし、今後のサブバッテリーシステムのアップグレードもし易くなると思います。
そしてこのバスバーから配線を引き、助手席前とラゲッジアンダーボックス内にヒューズボックスを設置します。USB端子や12V端子へはこのヒューズボックスから電源をとります。
更にサブバッテリーシステムはバスバーを介してボディアースをとっていきます。私は今までボディアースをとっていなかったのですが、RENOGY社のサポートに確認したところ「サブバッテリーシステムには、メインバーッてリーのマイナスから配線を引くと共にボディアースもとって下さい。」とのことでした。何かの機会に一緒にしようと思っていたのですが、今回一緒に実施しました。
最後に。メインバッテリーと走行充電器間のヒューズなんですが、無知な私は走行充電器の直前に配置していました。でもこの場所じゃ途中の配線がショートしても何の役にも立ちませんよね。安全の為にメインバッテリーの直後に配置し直しました。
以前の配線
修正後の配線
実際の作業
それでは実際の作業に入ります。最初に断っておきますが、素人の行った作業なので作業内容等が間違っている場合があるので真似をしても責任は持てません。真似をする場合には自己責任で行って下さい。
配線の修正もするので、最初にメインバッテリーのマイナス端子を外します。今回はヒューズも移設するのでプラス端子も外しました。
サードシート、内張の取り外し
USB&12V端子はサードシートの横に取り付けるので、まずはサードシートとその横の内張を外します。サードシート等の外し方について詳しくはC26セレナ インバータースイッチ&ACコンセント取り付けをご覧下さい。
配線の加工
配線を接続するために配線を加工します。ヒューズボックスとUSB端子等の接続にはエーモンのダブルコード2SQを使用します。端子との接続にはギボシ端子を圧着し、ヒューズボックスとの接続にはM4の端子を圧着します。
走行充電器やサブバッテリーとバスバー間の接続には14SQのケーブルを使用します。それぞれの両端にM8の端子を圧着します。
USB端子、12V端子の取付
サードシート横左右の内張にステップドリルで穴を開けます。
今まではドリルで何カ所も穴を開けてそれを繋ぎ合わせて大変だったのですが、ステップドリルを使うと本当に快適です。穴あけが楽しくなっちゃいます!でも、調子に乗り過ぎて、駄目な場所に穴を開けてしまいました・・・。
運転席と助手席の間にもUSB端子を設置します。
まずは奥のカバーを取りはずします。ポラスドライバーでリベットを外し、手前に引っ張れば外れます。
運転席側も助手席側も奥のカバーを外したら、本体を外します。最初にシガーソケットの横の窪みの奥のネジを外します。プラスとかマイナスではなく、星型なので特殊工具が必要です。その後は手前に引っ張れば外れます。シガーソケットの裏にはカプラーがあるので外します。
きちんと手前に引かないといけませんよ。私は強引に引っ張ったので、内張が割れてしまいました・・・。
バスバーの取付
バスバーと走行充電器等の配線を取り付けます。バスバーに配線を集中ですね。
正極バスバー
負極バスバーにも
インバーターだけは容量が大きすぎるので、サブバッテリーに直接接続します。
ヒューズボックスの取付
助手席前とラゲッジアンダーボックスにはヒューズボックスを設置します。その間の接続にはエーモンの電源取り出しコードを使用します。
ヒューズボックスからUSB端子等への接続は、エーモンのダブルコードで接続します。
ボディアースの接続
今まではボディアースをとってなかったのですが、この機にとりました。私はサードシート右側の内張を剥がした場所に接続しました。場所は内張を剥がせばすぐに分かります。左右どちらでも大丈夫です。
サブバッテリーとバスバーの接続
サブバッテリーとバスバーを接続します。14SQのケーブルを使って接続しました。
ヒューズの移設
最後に、今までは走行充電器の直前に付けていたヒューズをメインバッテリーのすぐ近くに移設しました。もちろん配線の切取りや加工も必要です。
ヒューズを取り付けて場所はこの場所です。
今回購入したもの
今回の作業のために購入した部品や工具を紹介します。
USB&12V端子
色々な商品があるので迷うのですが、サードシート横にはUSBも12Vも欲しかったのでこちらの商品にしました。PD対応のUSB-Cポートは最大36Wの出力、従来の充電器より最大4倍の充電スピードを実現可能な18W/3A QC3.0 USBポートを1つ備えています。シガーソケット出力は200W、防水機能も備えています。
USB端子
これまた色々あって迷うのですが、タイプCのPDとタイプAのQC3.0対応のこの商品にしました。これを運転席用と助手席用に使用します。
バスバー
バスバーは色々な商品があって迷ったのですが、私はこれにしました。M8のボルトが4本あり、250Aまでに対応してくれます。今のところの構想ではこれで充分だと思います。
ヒューズボックス
ヒューズボックスはこちらの商品にしました。ヒューズボックスの合計最大電流は100Aで各回路の最大電流は30Aです。5A,10A,15A,20Aのヒューズが付属しています。今のところはこれで大丈夫だと思います。
14SQ配線ケーブル
我が家のC26セレナではメインバッテリー~走行充電器~サブバッテリーの接続にもこのケーブルを使用していますが、今回の配線の修正時にもこのケーブルを購入しました。走行充電器やサブバッテリーをバスバーと接続するのに利用しました。
通常の14SQのケーブルよりも能力が高く、許容電流は120Aとなっており、電圧600V以下温度105℃以下で使用できます。なるべく細いケーブルの方が取り廻しがし易いですもんね。
電源取り出しコード
車をDIYする時にはよくエーモンの製品を利用します。このコードは5SQで6mのコードです。また40Aのヒューズが付属しています。バスバーとヒューズボックスの接続り利用しました。ヒューズボックスの能力に比べて劣りますが、現在の使用環境では問題ありません。
ステップドリル
穴あけの為に購入しました。今まで大きな穴を空ける時にはドリルで感カ所か穴を空けてそれをカッターナイフ等で削って繋いでいたのですが、これがあれば超快適で穴あけが楽しくなります。私が購入した商品は4-32mm、4-20mm、4-12mmの3本のビットがセットになっています。
エーモンダブルコード
これまた便利なエーモンのコードです。2SQで200Wまでに対応します。ヒューズボックスとUSB端子等の接続に利用しました。
まとめ
作業が終わると、試しにUSBのタイプAを使ってLEDライトを充電してみました。ちゃんと充電してくれます!
今回の作業により、セレナにDELTA2を積み込まなくてもUSB端子や12V端子が利用できるようになりました。これは本当に便利です。この作業の後にC26セレナ車中泊 大分と宮崎の旅 2023秋 紅葉と雲海と温泉と美食とC26セレナ車中泊 大分の遅めの紅葉 2023秋 富貴寺の紅葉 豊礼の湯 道の駅ゆふいんの2回の車中泊の旅に出かけたのですが、便利さを実感しましたね~。何でもっと早く取り付けなかったのかと思う程です。
取り付け後の写真です。
運転席用
助手席用
サードシート用
また、正確なデータをとってはいませんが、冷蔵庫を12Vで利用できるようになったので、変換効率分はバッテリーの使用量が減ったことだと思います。私的にはAC100VよりもDC12Vの方が冷蔵庫の冷えが悪いと思い込んでいたのですが、使った感じでは変化は感じられません。
更にバスバーやヒューズボックスを取り付けたので、メンテナンス性も向上したし、今後のサブバッテリーシステムのアップグレードもやり易くなったと思います。
繰り返しますが、今回のDIYは面倒でしたが、本当にやって良かったです。もっと早くやっていれば良かったですね~。
我が家のリチウムイオンバッテリーシステム
今回の作業で一新された我が家のリチウムイオンバッテリーシステムを紹介します。
最初の取り付け作業に関しては、C26セレナ サブバッテリー リチウム化をご覧下さい。
スマート リン酸鉄リチウムイオンバッテリー ヒート機能付 100AH 12V
当初は100Ahを1つ搭載していましたが、100Ah✕2=200Ahに増強しました!
スマート リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
ヒート機能付 100AH 12V
正弦波インバーター2000W 12V 50/60HZ切替可能
当初は1000Wのインバーターを搭載していましたが、2000Wに増強しました!
正弦波インバーター2000W
12V 50/60HZ切替可能
走行充電器 12V50A MPPT チャージコントローラー内蔵
車の走行中は、オルタネーターから50Aの大容量で充電してくれます。
また、我が家のセレナには未装着ですが、ソーラーパネルからも充電できる優れものです。
走行充電器 12V50A
MPPT チャージコントローラー内蔵
BT-2 BLUETOOTH モジュール
このBLUETOOTHを取り付けると、Dchomeアプリで走行充電器やバッテリーの状態を確認することができます。
youtube動画を作成しました。興味のある方はご覧下さい。
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