C26セレナサブバッテリー取り付け ~車中泊がしたくて!~

 キャンピングカーを手放して数年。
 それでも車中泊の旅を諦めきれず、愛車C26セレナを再び車中泊仕様に改造することにしました!

 目指すは、冬の車中泊でも「電気毛布」が使える快適な電力環境。
 今回は、サブバッテリーシステム(走行充電システム)の構築手順と、実際に使用したパーツを詳しく解説します。

今回のサブバッテリーシステム構成図

 今回構築したシステムは、以下のシンプルな構成です。

【メインバッテリー】

【走行充電器(SBC-001B)】

【サブバッテリー(M31MF)】

【インバーター】

【家電(電気毛布など)】

用意したパーツと選び方

1. サブバッテリー:ACデルコ M31MF

 キャンピングカー等で定番のディープサイクルバッテリーです。
 容量115Ahと大容量ですが、重量約26kgとかなり重いのが難点。

2. 走行充電器:New-Era SBC-001B

 メインバッテリーとサブバッテリーの間に接続し、走行中に自動で充電してくれる優れもの。
 最大30Aで充電可能で、メインバッテリーの上がりを防ぐ保護機能もついています。

3. インバーター:セルスター HGU-350/12V

 バッテリーの電気(DC12V)を家庭用コンセント(AC100V)に変換します。
 正弦波ではありませんが、電気毛布やスマホ充電程度なら矩形波の安価なモデルでも十分です。

4. その他(ケーブル・ケース・電気毛布)

 配線には信頼性の高い「KIVケーブル(またはEM-LMFC)5.5sq」以上を使用。
 バッテリーはケースに入れて固定し、安全性を確保します。

DIY取り付け手順

1. サブバッテリーの設置場所確保

ウォークスルーに設置

 C26セレナの運転席と助手席の間(ウォークスルー部分)に設置。
 滑り止めマットを敷き、バッテリーケースに入れて固定しました。

2. 配線の引き込み(エンジンルーム→車内)

配線の引き込み

 ここが最難関ですが、私は以前の配線を残していたので再利用。
 通常は、エンジンルームのグロメット(ゴムの蓋)から助手席足元へケーブルを引き込みます。

3. 走行充電器とバッテリーの接続

SBC-001Bの端子

 SBC-001Bの端子に従って配線します。
 左から「メイン(+)」「メイン(-)」「サブ(-)」「サブ(+)」の順です。
 アース(マイナス)は、助手席の固定ボルトからボディアースを取りました。

4. インバーター接続と動作確認

完成したシステム

 最後にインバーターを接続し、メインバッテリーのプラス端子にケーブルを繋いで完成!
 これでエンジンを掛けると自動的にサブバッテリーへの充電が始まります。

【重要】DIYの注意点

バッテリー配線はショートすると火災の原因になります。
必ず「ヒューズ」を適切な場所に設置し、端子部分は絶縁カバーで保護してください。
自信がない方は専門業者への依頼をお勧めします。

実証:電気毛布で快適車中泊!

 完成後、実家の駐車場でテスト車中泊を敢行。
 消費電力40Wの電気毛布を使用しましたが、一晩中暖かく、バッテリー残量も問題ありませんでした。

 このシステムのおかげで、真冬の高千穂車中泊も快適に過ごせました!

【追記】さらなる進化!リチウムイオン化へ

 その後、鉛バッテリーの重さと充電速度に不満を感じ、システムを「リチウムイオンバッテリー」へ刷新しました。
 軽量化と急速充電、さらに高出力(電子レンジもOK)を実現した最強システムです。

【現在のリチウム化システム】

  • バッテリー:スマート リン酸鉄リチウム 100AH
  • 充電器:MPPT内蔵 50A走行充電器
  • インバーター:正弦波 1000W

※リチウム化の配線や詳細はこちらの記事で解説しています。
⇒ セレナ サブバッテリー リチウムイオン化の全記録

【動画】取り付け作業の様子

 

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