購入してから10年を超えた我が家のC26セレナですが、最近調子はイマイチでした。
半年ほど前からエンジンをかけると何故かモーターのような音がしていたのですが、最近段々音が大きくなってきた気がします。
とっくに10万kmも超えているので、思い切って整備をしないと駄目ですかね~。
我が家のC26セレナ
我が家のC26セレナの概要を紹介します。
〇 車両形式
DBA-FC26
〇 エンジン形式
MR20
〇 初年度登録年月
平成24年1月(2012年1月)
〇 走行距離
124,000km
〇 プラグ交換歴
なし
10年を超えた我が家のC26セレナ。大事に乗ってきたんですが、2度の交通事故にも合ったし、別府の硫黄と対馬の潮風で思ったよりも傷んでいます。
でも、まだまだDIYをしながら乗り続けるつもりですよ!
ちなみに、その前に乗っていたR33スカイラインは18年間大事に乗り続けました。自分で整備出来る事は自分で整備した思い出の車です。詳しくは、我が愛しのR33スカイラインをご覧ください。
本当は、ダイキにも運転させたかったな~。
異音の原因は?
エンジンのモーター音についてはネットで調べてみました。どうも原因はオルタネーターのようです。我が家のセレナには電圧計があるのですが、電圧自体は全く異常がありません。軸のベアリングが悪くなったんですかね~。
ご存じのように、オルタネーターは車の発電機なので、壊れると発電されなくなるためバッテリーが充電されなくなり、車が動かなくなります。私はこの故障はR33スカイラインで経験済です。
更にC26セレナのオルタネーターに関しては、アイドリングストップから復帰するための補助のスターターにもなっているらしく、スターター機能が故障するとアイドリングストップから復帰できなくなるそうです。まあ、パーキングにしてスタートボタンを押せば復帰できますが、急に復帰できなくなると焦っちゃいますよね。
そしてこの機能があるため、通常のオルタネーターに比べて割高で、リビルト品でも普通のオルタネーターの新品並みの金額がするようです。
また、色々な理由はあると思いますが、最新の車では一頃のようにアイドリングストップが主流ではなくなってきているようです。
ディーラーで見積
2月の末にディーラーに症状を話して、点検と見積もりを取りました。
異音の原因はやっぱりオルタネーターとのことでした。見積書は捨ててしまったのではっきりとは覚えていませんが、オルタネーターとファンベルトの交換だけで工賃込みで15万円台だったと思います。更に10万kmを超えているため、他にもスパークプラグやその他諸々の交換で合計25万円だったでしょうか。
そんなお金はなかったので、暫く放置していました。
オルタネーター交換を依頼
暫く放置していたのですが、段々異音が大きくなっているような気がしてきました。
先月になり、前回行ったディーラーではなく、昔からお世話になっている方がいる日産プリンス筑紫店に行き、オルタネーター、ファンベルト、スパークプラグのみでなるべく安く見積もりをお願いしました。
最初はウォーターポンプも交換しようかと思いましたが、その方が言うには最近のウォーターポンプは昔のように壊れないので大丈夫とのことでした。
見積金額は、最初の見積のオルタネーター交換の金額以下で、オルタネーターだけではなくスパークプラグの交換もできて、更におつりがくる金額でした。
早速部品を注文し、一週間程後に作業をお願いしました。
お願いしてきたのですが、スパークプラグ交換なら何とか自分でできそうに思えてきました。
数日後に電話して、作業はオルタネーターとファンベルトだけお願いして、スパークプラグ交換は部品のみを購入し、自分で作業をすることにしました。
何だか、久しぶりに作業をやりたいと思い始めたら、どうしてもやりたくなっちゃったんですよね~。
結局6月終わりにオルタネーターは日産プリンス筑紫店で交換作業をしてもらい、異音もしなくなりました。
今回の作業の概要
セレナのボンネットを開けると、下の写真のような感じです。
どこにスパークプラグがあるのか分かりませんよね。エンジンのヘッド部分が全く見えません。
スパークプラグは、下の写真の黒い部分の下にあります。
黒い部分は、インテークマニホールドです。
そうです。C26セレナのプラグ交換をするには、わざわざインマニを取り外さないといけません。更にインマニを取り外すには、スロットルボディを取り外さないと取り外せません・・・。
更に更に、スロットルボディを取り外すには、エアークリーナとスロットルボディの間のホースや周りの邪魔な物を取り外さないといけません。
担当の方も、かなり面倒な作業だし、失敗したら大変なので自分での作業は止めた方が良いと言われましたが、私の中では作業への思いが高まっていたので、制止を振り切って作業することにしました。
簡単に言うと、下記のような手順で作業を進めます。
1 エアクリとスロットルの間のホース類を取り外す。
2 スロットルを取り外す。
3 インマニを取り外す。
4 スパークプラグを交換する。
5 インマニを取り付ける。
6 スロットルを取り付ける。
7 ホース類を取り付ける。
更に、せっかくの機会なので、スロットルバルブやインマニの清掃も行います。
作業の問題点
まず作業中の問題点としては、上記のようにとても面倒な作業であることです。またきちんと元に戻さないと危険です。
ブレーキ関連のホースを付け忘れると、ブレーキが全然効かなくなったりするそうです。
でも、ヤル気満点の私は、上記の問題点は気合で乗り切れると思っているのであまり気になってませんでした。
むしろ作業後の問題点の方が本当の問題でした。
その問題点とは、主にスロットルバルブを清掃することによって起こります。
カーボン等で詰まっているスロットルバルブを清掃して綺麗にする事により、清掃前と清掃後でスロットルバルブを通る空気の吸入量が多くなり、車のコンピューターが急な変化に対応できずに、エンジンの回転数が上がる可能性があるのです。
上がるだけならアイドリング時にうるさいだけなのですが、場合によってはハンチング(エンジン回転数が上がったりさがったりする)を起こす場合があるそうです。
これを修正するためには、全閉位置学習と急速TAS学習という作業をしないといけません。ディーラーには専用の機械があるのですが、素人はそんなもの持ってませんよね。
専用の機械無しでも両方の学習を手動でする方法もあるのですが、全閉学習はできても。急速TAS学習は私にはできそうにありませんん・・・。
この事もあって自分での作業は止めるように言われたんですよね~。
問題点の解決策
急速TAS学習に関する解決策ですが、それは手動で行うのではなく、NDSアプリを利用して急速TAS学習を実施することです。
先日のマーチのバッテリー交換時にOBDⅡ端子を利用してメモリーキーパーを利用したのですが、このOBDⅡ端子の本来の目的は車のコンピューターと通信することです。
このOBDⅡ端子とNDSアプリを使って車のコンピューターと通信を行い、NDSアプリで急速TAS学習をやってやればいいんです。
実際の作業
ここからは、私が実際に行った作業の内容を説明します。
※作業には専門の知識や技術が必要となります。
※素人の作業なので間違っている場合があります。
※作業を行う際には自己責任でお願いします。
作業を始める前に、作業の邪魔になるのでエンジンルームの奥にあるカバーを取り外します。
樹脂製のナット5~6か所で固定してあるので、手で簡単に取り外すことができます。
スロットルボディ取り外し
スロットルボディを取り外すには、エアークリーナーとの間のホース類を取り外さないといけません。
〇の樹脂製の留め具と取り外してボックスを取り外します。
ボックスを外すと蛇腹のホース及び付属品が見えるので、これも取り外します。
次はスロットルボディの取り外しです。スロットルボディは8mmのボルト4本で固定してあります。奥の下のボルトは見えないので忘れないようにします。
4本のボルトを取り外し、カプラーを取るとスロットルボディを外す事ができます。
面倒なインマニ取り外し
いよいよ面倒なインマニの取り外しです。
インマニは手前側がボルト5か所と奥に2ヵ所のボルトで固定してあります。
手前のボルトも分かりにくいのですが、右奥のボルトはスロットルボディーを取り外さないと触れる事ができません。
〇の部分に10mm?のボルトがあります。
左奥もホースを外さないと見えません。
何故か左の奥だけ12mmだったと思います。
手前の5カ所は10mmです。
インマニに付いているホース類も忘れずに取り外します。特に奥には3本のホースがあるので、これも忘れないようにします。
スパークプラグ交換
インマニを取り外すと、エンジンのヘッド部分が見えてきます。
ダイレクトイグニッションコイルのカプラーとボルトを取り外し、ダイレクトイグニッションコイルを取り外します。
あとは14mmのプラグレンチを使って、スパークプラグを交換します。
それほど広がったりはしていないようですが、やっぱり新品は綺麗ですね~。
プラグを交換したら、ダイレクトイグニッションコイルや配線を元に戻します。
各部の清掃
せっかく取り外したので、汚れている部分を清掃します。どこも10年分のカーボン汚れで真っ黒です。
エンジンのインマニを外した後
他にもインマニ、スロットルバルブは汚れているのでしっかりと清掃します。
とにかくやってもやってもなかなか綺麗になりませんが、せっかくの機会なので念入りに清掃しました。
インマニを清掃すると、こんなに汚れが出てきました。
エンジン側もしっかりと清掃しました。準備していたオイルストーンまでは使いませんでしたが、表面は綺麗になったと思います。
でも、中は怖くてあまりできませんでした。奥の方は真っ黒のままです・・・。
インマニ取り付け
先にインマニを取り付けますが、ガスケットを忘れないように交換します。
エンジン側
スロットルボディ側
ホース類も確実に元通りに取り付けます。付け忘れると危険ですので十分注意します。
スロットルボディ取り付け
インマニを取り付けたら、次はスロットルボディとホース類を取り付けます。
確実に元通りに取り付けます。
全閉位置学習
全閉位置学習は以下の要領でやりました。
1 キースイッチ(プッシュスタート)を2回押してONにする
2 ONの状態を約2秒間保つ
3 キースイッチOFF
4 OFFの状態を10秒保つ
ちゃんとやったつもりですが、大丈夫かな~?
特にエンジンに問題がないので良しとします。
NDSⅢ liteを使った急速TAS学習
ネットで検索すると、手動でやるやり方が出てきますが、私には無理だと思い、アプリを使って実施しました。
まずは、OBDⅡ端子にアダプターを取り付けてスイッチを入れます。
NDSⅢ liteアプリを開き、idle air volume learnをクリックします。
すると、アプリが急速TAS学習をしてくれます。
アプリが急速TAS学習をしている間は、エンジン回転数が若干上下して終了すると落ち着きます。
ちなみに、このアプリを使えば、車の色々な情報を見ることができます。
スパークプラグ交換まとめ
今回は、C26セレナのスパークプラグ交換をしました。
ディーラーで購入した部品は下の写真です。
・白金スパークプラグ 10,450円(4本分)
・ガスケットアダプター 669円
・マニホールドガスケット 2,592円
合計で13,711円でした。
作業時間は4時間程度だったと思いますが、半分くらいは清掃時間に費やしたような気がします。
昔、R30スカイラインやR33スカイラインではやった事あるのですが、こんなに面倒ではありませんでした。
何と言っても、エンジンの上をインマニが通っているので、わざわざインマニやスロットルボディを取り外さないといけません。
エンジンをコンパクトにするためなのでしょうが、作業性が悪すぎですよね~。
本当に面倒くさかったです。
ただ、作業自体は特に難しい作業はありませんでした。次回はもっとスムーズにできると思います。まあ、一度経験したから言える事ですが。
でも、急速TAS学習はアプリがないと私には無理ですね~。
次はマーチに挑戦ですかね~。
今回使って便利だったもの
今回の作業で使って便利だったものを紹介します。
LEDライト
充電式のLEDランタンですが、奥の暗くて見えない部分を照らすのにとても便利でした。
車中泊用に購入しましたが、DIYでも大活躍でした。
プラグレンチ
私は14mmのプラグレンチを持ってなかったのでこれを購入しました。
薄型でマグネット付きなので使い易かったです。
OBDⅡアダプター
私は下の商品を購入しました。
車はC26セレナでスマホはXPERIA5。それにこの商品の組み合わせでNDSⅢ liteは利用できましたが、NDSⅡ liteは利用できませんでした。
ただこういう商品は相性があるので、必ず大丈夫とは限りません。
キャブクリーナー
私は下のキャブクリーナーを使ってカーボン汚れの清掃をしました。
ただこういう商品は、近くのディスカウントショップ等で買った方が安いですよね~。
我が家のリチウムイオンバッテリーシステム
参考までに我が家のリチウムイオンバッテリーシステムを紹介します。
スマート リン酸鉄リチウムイオンバッテリー ヒート機能付 100AH 12V
スマート リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
ヒート機能付 100AH 12V
正弦波インバーター1000W 12V 100V 60hz リモコン付
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100V 60hz リモコン付
走行充電器 12V50A MPPT チャージコントローラー内蔵
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