別府 明礬温泉 湯の里 ~ 車中泊で鍋がしたくて! ~ 別府湾SA車中泊

(2022年2月21日~2022年2月22日)

 自作の換気扇を取り付けた我が家のC26セレナ。
 私は何処かで車中泊をして鍋を食べたくてたまりません!
 リン子に何処かに車中泊に行こうと言うと、せっかく行くなら温泉に入りたいと言います。
 という訳で、温泉に入った後に車中泊をして鍋を食べることにしました。
 温泉&車中泊の場所を探したのですが、別府温泉やわいた温泉が良さそうです。どちらにするか迷ったのですが、別府温泉に決定しました!
別府 明礬温泉 湯の里

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別府温泉

 一口に別府温泉といいますが、別府八湯と呼ばれる、浜脇温泉、別府温泉、観海寺温泉、堀田温泉、明礬温泉、鉄輪温泉、柴石温泉、亀川温泉と呼ばれる市内8つの代表的温泉地の総称なんです。
 元々はそれぞれ独立した温泉場として栄え、古いものは8世紀初めに遡る歴史を持つ温泉もあるようです。
 そして明治時代以降、交通の便が確保され温泉場の開発も進み、大正時代には現在の8つの温泉地に別府の奥の湯だった由布院温泉、塚原温泉を加えて別府十湯と呼ばれていた時期もあったようです。
 その後、町村合併等で大正13年に市制施行されるまでに現在の別府八湯の名が定着したようです。
 8つの温泉地は市内全域に点在しているので、同じ別府温泉でも泉質が異なり風景も温泉地ごとに趣があるようです。
 温泉の入浴形態も様々なので一度にいろいろな温泉を満喫することができます。
 何でそんな事を知ってるかというと、私は別府には3年間単身赴任をしていたからです。
 でも、誰に話しても驚かれるんですが、その3年間の単身赴任生活中に一度も温泉に入った事がありません。
 何故かと不思議がられますが、私は元々それほど温泉は好きではないし、仕事が終わって家に帰った後に温泉に行くためにまた出かけるのも面倒でした。更に土日は真面目に自宅に帰っていたので、特に温泉に入る機会は無かったですね~。
 そんな私が、3年間お世話になった別府のために、簡単に別府八湯を紹介します。

浜脇温泉

 別府温泉発祥の地で浜から温泉が湧き出る様子から「浜わき」の地名が生まれました。
 鎌倉初期には、朝見八幡の創立、江戸時代には港町・温泉町・門前町として陸海交通の要衝で急速に発展し、今でも昔風の旅館が並び、明治・大正時代の花街の名残もとどめています。

別府温泉

 伊予国風土記に「速見の湯」として記されているようですが本格的脚光は江戸時代からのようです。
 明治時代に入ると別府湾の築港、日豊本線や別大電車の開通、又、掘削技術の導入等で泉源数、温泉施設・温泉宿とも増加しました。
 さらに大正・昭和と温泉施設も充実、次第に市街地が拡大されて別府八湯の中心となりました。又、別府温泉のシンボル竹瓦温泉を有し、毎年4月に行われる温泉まつりは別府市民の総参加の祭りで、この界隈を中心に行われています。

観海寺温泉

 温泉場としては鎌倉時代に発見され、江戸時代の豊後国志に「観海寺に行くには交通は極めて不便だが、景勝は壮観なので浴客が盛んに訪れている」とあったそうで、海抜150mと別府八湯のうちでも一番見晴らしが良い場所にあります。
 昭和6年の大火後、復興し観光温泉場として急速に発展。現在では別府を代表する大型リゾートホテルが連立し、レジャーの殿堂となっています。又、地熱の利用も盛んで、照明、暖房等に活用しているホテルもあるようです。有名な別府杉乃井ホテルもこの中にあります。

堀田温泉

 湯治場として江戸時代に開かれ、その頃立石の湯から堀田温泉と呼ばれるようになったようです。
 豊富な温泉に恵まれていた堀田温泉は、湯布院・日田あるいは太宰府等へ通じる交通の要衝であったため、長旅の疲れを癒す旅人たちの憩いの場として栄えました。
 今でも田んぼや谷あいから盛んに硫気が噴き出していて、豊富な温泉は市内に給湯されています。

明礬温泉

 わらぶきの「湯の花小屋」からは白い噴煙が立ちのぼり訪れる人を楽しませてくれます。
 江戸時代は「明ばん」の採取地で質量とも全国一になり、採取事業の隆盛とともに湯治場として発展しました。
 今は名産の「湯の花」とともにザボン湯も有名で湯の香りと甘酸っぱい香りが鼻孔をくすぐり、肌もツルツルになると大好評です。

 今回私たちは、この明礬温泉の湯の里に行ったのですが、本当に肌がツルツルになるのを実感できました。

鉄輪温泉

 八湯の中で最も温泉場らしく感じられる鉄輪温泉はおびただしい湯煙が立ちのぼり、まさに別府を象徴する景観です。
 鎌倉時代「玖倍理湯の井」といわれた荒地獄を一遍上人が開発、その一遍上人創設の「むし湯」付近が鉄輪の中心地で、狭い道の両側には、多くの共同浴場・旅館・土産品店がひしめいています。
 さらに鉄輪独自の入湯貸間旅館も健在で、遠来の入湯客が絶えない別府の代表温泉地です。

柴石温泉

 895年に醍醐天皇が、1044年には後冷泉天皇が病気治療のためご湯治されたと伝えられ、江戸時代に柴の化石が見つかって「柴石」と呼ばれるようになったようです。
 市営柴石温泉は平成9年4月ふれあい・やすらぎ温泉地として装いも新たにオープンしました。温度の違う2つの温泉や露天風呂、蒸し湯が楽しめ、家族湯も新設されました。優れた自然景観は近くに森林遊歩道を有し、鉄輪・明礬と共に国民温泉保養地に指定されています。

亀川温泉

 江戸時代の豊国紀行に「里屋に温泉有り、塩湯なり里屋村を又亀川村という」と記されていて、海岸に豊富な温泉が湧出し天然砂湯は亀川温泉の名物だったようです。又、その頃は別府の北の玄関として豊前小倉への交通の要衝でもあったため旅人の疲れを癒す湯治場として栄えていました。
 現在は一遍上人が上陸したといわれる上人ヶ浜公園の一角に市営の別府海浜砂湯が有り、周辺には温泉を活用した病院や療養施設、保養所を数多く有しています。

準備をして出発

 目的地は別府に決定。次に別府八湯の中で何処にするかですが、堀田温泉の「夢の里春夏秋冬」にするか明礬温泉の「湯の里」にするかを迷いました。
 まずは滝見の湯が魅力的な夢の里春夏秋冬に電話したのですが休みのようでした。次に明礬温泉湯の里に電話すると開いていたのでここに決定!
 家族湯の予約はできないのですが、その日はそれほど多くないようだったので、夕食のだんご鍋の下準備をしてから出発しました。

 まずは近場で飲み物や鍋の残りの具材を購入し、386号線を東へと向かいます。
 途中、あずみうどん朝倉店で昼食。ごぼう天うどんとかしわおにぎりを食べました。
あずみうどん ごぼう天
あずみうどん かしわおにぎり

十文字原展望台

 昼食後も下道を進んで行きます。途中日田の手前で夜明け大橋を渡り210号線を進みます。
 結局湯布院までは下道。湯布院ICから高速道路に上がって、由布岳SAでトイレ休憩。
 その後は雄大な景色の中をひた走り、別府湾SAで高速道路を下りました。
 そのまま明礬温泉まで行っても良かったのですが、時間もあるので十文字原展望台に行きました。
十文字原展望台
 相変わらずの素晴らしい景色ですが、いつ来ても風が強いですね~。

岡本屋の地獄蒸しプリン

 十文字原展望台を後にし、明礬温泉湯の里へと向かいましたが、せっかく明礬温泉まで来たので、娘達にお土産を買いに、湯の里の少し先の岡本屋売店に寄りました。
 車が多くて駐車場の入り口が分かりにくかったのですが、何とか駐車できました。
 もちろんお土産はこれです!
岡本屋 地獄蒸しプリン

明礬温泉 湯の里

 家に置いて来た娘達のお土産も買ったので、目的地の湯の里に向かいました。
 岡本屋売店からは歩いて行ける距離ですよ。
 16時前に到着し、駐車場に車を停めて受付へ!
湯の里
 午前中に電話で聞いた段階では、今日は全然多くないとの事だったのですが、何と1時間ほどの待ち時間・・・。
 しかも、私達は何とか受付できたのですが、次に来た人達は断られていました。何とか間に合って良かったです。

◎明礬温泉 湯の里
 住  所 大分県別府市明礬温泉6組
 電  話 0977-66-8166
 ☆泉質
   硫黄泉
 ☆効能
   アトピー性皮膚炎、尋常性乾癖、慢性湿疹、表皮化膿症、糖尿病等
 ・大露天岩風呂
  料  金 大人 600円
       子供 300円(4歳〜小学生)
  営業時間 10:00~20:00(受付19:00まで)
 ・家族湯
  料  金 由布、鶴見、高崎 2,000円
       扇山 2,500円
  営業時間 10:00~20:00(受付19:00まで)
 ※営業時間は天候などにより変更になる場合があります。
  私達が行った時は受付が17時まででした。

湯の花小屋

 1時間も待ち時間があるので、場内を散策しました。
 毎回近場を通る度に何の小屋かな~?と思っていた小屋に初めて入りました。
湯の華小屋
 湯の花を作る湯の花小屋だったんですね~。
 中はこんな感じです。
湯の花小屋 中
 ちなみに湯の花は別府でしか採れないそうですよ。

ソフトクリーム

 湯の花小屋を見学してもまだ時間があるので、ソフトクリームを食べました。
湯の里 ソフトクリーム
 濃厚でとても美味しかったです♪

家族湯 鶴見

 17時頃からやっと家族湯に入れました。
 この湯の里には、由布、鶴見、高崎、扇山の4つの家族湯があるのですが、今回私達が入った入ったのは鶴見です。
湯の里 鶴見
 湯の花小屋と似たような感じの作りですが、中はこんな風になっています。
湯の里 鶴見
 入ってすぐに脱衣するスペースがあり、右側には扇風機とドライヤーがあります。左側には椅子。
 その奥には洗い場があり、ボディーソープと炭の石鹸がありました。
湯の里 鶴見
 そして一番奥にはメインの岩風呂です。
湯の里 鶴見
 別府で初めて温泉に入りましたが、予想以上の良さでした。
 本当に気持ちの良い温泉です。色も綺麗なのですが、泉質が素晴らしい!
 トロっとしたお湯が肌にまとわりついてきます。今までで一番良い温泉でした。
 家族湯の1時間は私には長すぎると思っていたのですが、全然大丈夫でしたよ。

別府湾SA

 別府湾SAは別府湾を見下ろす高台にあります。東側には別府湾の景色、西側には扇山、鶴見岳を望めます。ガソリンスタンドも併設された大きなSAですよ。
 何でも、由布院の宿「山荘無量塔」プロデュースだそうです。

 明礬温泉から別府湾SAまで移動して、今夜はここで車中泊です。

施設

 上下線の広い駐車場があります。
 駐車場の前には、フードコート、ショップの入る「玄林館」、パーク内には、蕎麦・丼「不生庵」、ピッツァ・洋食「アルテジオダイニング」と、Pロールの「B-speak café/select shop」があります。
 上下線が遊歩道でつながっていて、どちらからでもすべての店舗をご利用いただけます。
 トイレも綺麗に清掃されていて、気持ちよく使えます。

車中泊に向いているか?

 今回初めて車中泊で利用しましたが、高速道路の大きなSAなので、利用者は多いですね~。
別府湾SA 駐車場
 夜中には上の写真のような状態でした。
 道の駅なんかに比べると、高速道路なので安全性は高いと思います。ただ大型トラックも多いので、エンジン音はかなりします。
 他に特徴として、強風の日や雨の日が多いですね~。
 天気の良い日に大型トラックから離れた場所での車中泊なら向いていると思います。スマホの電波も良く入りますよ。
 この時は、特に車中泊に関する注意書き等は無かったです。

車中泊はだんご鍋

 念願の車中泊での鍋料理。
 今夜の鍋はだんご鍋にしました。出発前に家で野菜は下準備をし、肉類等は途中で買いました。
 鍋は使用時間が長くなると思ったので、今回はIHではなくカセットコンロを利用しました。
だんご鍋
 暫く煮込んで、器にとっていただきました。
だんご鍋
 紙の器で恰好悪いけど、念願の車中泊での鍋料理は、とても美味しかったです。
 もちろんカセットコンロの安定設置と換気には十分には十分注意を払いましたよ。

 食後はYoutubeを見ながらまったりと過ごしました。ここは電波の状態も良好なので、Youtube視聴には最適でした。

 夜中は強風であまり眠れませんでした。
 車もどんどん増えて、大型トラックのエンジン音もけっこう響いていましたね~。

 朝は鍋の残り汁をIHで温めてうどんをいただきました。これまた美味しかったですよ。
 別府湾の朝焼けも期待していたのですが、この日は霞んでましたね~。
別府湾

 エンジンを暖気運転しながら車内を整理して出発します。暖気運転をしている間にサブバッテリーはどんどん充電されます!

友永パン屋

 この日は最初に友永パン屋に向かいました。
友永パン屋
 友永パン屋は大正5年の創業だそうです。
 このレトロな佇まいが何とも良い感じですね。別府の有名店なので、早く行かないと行列になっているそうですよ。
 私達が行ったのは、平日の開店前だったのですが、上の写真のように既に何人か並んでいました。

 別府に単身赴任している時に誰かに貰って美味しかった記憶はありますが、一度も行った事がありません。温泉といい友永パン屋といい、3年間勿体なかったですね~。
 並んでいる間に注文表に注文したいパンを記入して、順番が来たら店内に入って受け取ります。
 友永パン屋でパンを買った後は、田ノ浦ビーチまで移動して、コーヒーとパンをいただきました。
友永パン クリームパン
 昔ながらの素朴な味わいですが、とても美味しかったです。そして、何であんなに安いのでしょうか?

◎友永パン屋
 住  所 大分県別府市千代町2-29
 電  話 0977-23-0969
 営業時間 8:30~17:30(日曜日、祝日は休み)

 田ノ浦ビーチで休憩した後は、西大分にあるリン子の実家の墓参り。その後は大分のゴートンミラー監修のガレージハウスを見学して下道で自宅へ向かいました。
 途中、玖珠の春日うどんで昼食。私はミニカツ丼とうどんのセットをいただきました。
春日うどん

まとめ

 今回の温泉に入って車中泊で鍋を食べる旅は、とても楽しい旅となりました。
 明礬温泉湯の里の温泉も最高に気持ち良かったし、車中泊でだんご鍋も最高に美味しかったです。また、友永パン屋のパンも美味しかったですね~。
 娘達には、岡本屋の地獄蒸しプリンと友永パンをお土産にしましたが、喜んで食べてしまいました。
 最後に、今回の車中泊では、リチウムイオンシステムと自作換気扇のテストも兼ねていたので、結果をご覧下さい。

リチウムイオンシステム

 まず今回は、夕食のだんご鍋の時にはカセットガスコンロを利用したので、夕食時にはIHは使っていません。AC電源では冷蔵庫だけを利用していました。
夕食後
 夕食後のバッテリーの状態は上の写真の様に98.90%でした。
 夕食後は、AC電源にノートPCを接続してYoutubeを視聴し、他には電気毛布✕2を使用。更に私とリン子のスマホの充電に使用していました。

 下は夜中に目が覚めた時と翌朝目覚めた時の写真です。
夜中
 夜中が74.07%
翌朝
 朝目覚めると57.52%でした。けっこう消費してますね~。
 更にIHを使って朝食のうどんを作った後はこの状態です。
朝食後
 35.56%。ここまで下がると心配ですよね~。100AHのリチウムイオンバッテリーを1つだけじゃ、ちょっと心許ないと思います。
充電中
 エンジンをかけると、上の写真の様にほぼカタログ値の50Aで充電してくれるのですが、冬にIHで鍋をしての車中泊となると、ちょっと厳しいと思います。
 やっぱりリチウムイオンバッテリーがもう1つ欲しいですね!

自作換気扇

 今回、自作した換気扇も鍋の車中泊で試したみました!
自作換気扇
 結果は測定不能って感じでしょうか。
 何故かというと、上にも書いたようにこの日の別府湾SAは強風が東側の山から吹き下ろしていました。
 私は何も考えずに車を駐車したのですが、北向きに駐車してしまったのです・・・。
 その結果、本来換気扇で空気を出す方向から強風が吹きこんでしまったので、換気扇があろうがなかろうが、強制的に本来の計画とは逆向きに換気されてしまいました。
 換気扇は次の機会に検証したいと思います。

我が家のリチウムイオンバッテリーシステム

 参考までに我が家のリチウムイオンバッテリーシステムを紹介します。
 取り付け作業に関しては、C26セレナ サブバッテリー リチウム化をご覧下さい。

スマート リン酸鉄リチウムイオンバッテリー ヒート機能付 100AH 12V

 当初は100Ahを1つ搭載していましたが、100Ah✕2=200Ahに増強しました!

RBT100LFP12SH
スマート リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
ヒート機能付 100AH 12V
テックmロゴ

正弦波インバーター2000W 12V 50/60HZ切替可能

 当初は1000Wのインバーターを搭載していましたが、2000Wに増強しました!


正弦波インバーター2000W
12V 50/60HZ切替可能
テックmロゴ

走行充電器 12V50A MPPT チャージコントローラー内蔵

 車の走行中は、オルタネーターから50Aの大容量で充電してくれます。
 また、我が家のセレナには未装着ですが、ソーラーパネルからも充電できる優れものです。

RBC50D1S
走行充電器 12V50A
MPPT チャージコントローラー内蔵
テックmロゴ

BT-2 BLUETOOTH モジュール

 このBLUETOOTHを取り付けると、Dchomeアプリで走行充電器やバッテリーの状態を確認することができます。

RCM-BT2-00
BT-2
BLUETOOTH モジュール
テックmロゴ

 

 Youtube動画を作成しました。興味のある方はご覧下さい。
別府 明礬温泉 湯の里

 

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