健康保険を考える

 前回は早期退職の決断について書きましたが、今回は退職時に避けて通れない「お金(健康保険)」の話です。

 会社や役所を辞めた後、健康保険をどうするか。
 主に「国民健康保険(国保)」に切り替えるか、今までの「任意継続」を選ぶかの2択になります。

健康保険証のイメージ

退職後の保険証、どうしますか?

 適当に選ぶと年間で十万円単位の損をすることも…。
 私のケース(公務員・共済組合)でシミュレーションした結果、なんと年間15万円もの差が出ました!

選択肢1:国民健康保険(国保)

 自営業者や退職者が加入する、市町村運営の保険です。

保険料の特徴:前年の所得で決まる

 国保の最大の特徴(恐怖)は、「前年度の所得」をもとに計算されることです。
 つまり、現役時代の高い給料を基準に計算されるため、退職して無収入になっても1年目は高額な保険料が請求されます。

保険料シミュレーション(国保)

 私の居住する市町村で、前年度所得400万円・3人世帯(40代2人)の場合で計算してみました。

区分 計算額(概算)
医療給付分 357,000円
後期高齢者支援分 104,900円
介護給付分 90,200円
年間合計 552,100円

 月額にすると約46,000円。これは痛い出費です…。

選択肢2:任意継続組合員(任意継続)

 退職前の健康保険(共済組合や健保組合)に、引き続き2年間だけ加入できる制度です。
 ただし、会社負担分がなくなるため、保険料は現役時代の「2倍(全額自己負担)」になります。

 「2倍になるなら損じゃない?」と思いきや、ここには「上限(キャップ)」という救済措置があります。

保険料の特徴:上限がある!

 多くの組合では「退職時の給料」か「組合が定める上限額(例:28万〜38万円程度)」の低い方を使って計算します。
 つまり、現役時代の給料が高かった人ほど、国保よりも割安になる可能性が高いのです。

保険料シミュレーション(任意継続)

 私の加入する組合(上限38万円適用)の場合で計算してみました。

区分 計算額(概算)
医療給付分 323,940円
介護納付分 76,608円
年間合計 400,548円

 月額にすると約33,000円です。

【結論】シミュレーション結果の比較

 両者を並べてみると、その差は歴然でした。

🔴 国民健康保険:552,100円

🔵 任意継続  :400,548円


差額:約151,500円のお得!

 私の場合、任意継続を選ぶことで年間約15万円も節約できることが分かりました。
 当然、私は「任意継続」を選びます!

【超重要】手続きには期限があります

任意継続を選ぶ場合、退職日の翌日から20日以内に申請する必要があります。
1日でも遅れると受け付けてもらえない厳しいルールなので、退職前から準備しておきましょう。

まとめ:退職後の「隠れコスト」に注意

 早期退職や定年退職をする際、退職金のことばかり考えがちですが、翌年にやってくる「健康保険料」「住民税」は大きな出費となります。

 「辞めて無職だから安くなるだろう」と思っていると、前年度の所得基準で請求が来て痛い目を見ます。
 退職前に必ず両方のパターンを試算し、しっかりとした資金計画(ライフプラン)を立てておくことをお勧めします。

 

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