RENOGY DCCシリーズ走行充電器 12V 50A RBC50D1S 新旧比較

 我が家のC26セレナの走行充電器は、2021年12月のサブバッテリーのリチウム化以来RENOGY製の走行充電器RBC50D1Sを使用しているのですが、昨年新モデルが発売されました。発売されてすぐに品切れで販売中止となっていたのですが、今年の3月から販売が再開されています。
 暫くは品薄状態が続いたのですが、在庫も落ち着いて値段も落ち着いてきたので私も旧型から新型に交換したので新旧を簡単に比較してみたいと思います。
新旧比較

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DCCシリーズ走行充電器MPPTチャージコントローラー内蔵とは?

 この走行充電器は通常の走行充電器とは異なりMPPTチャージコントローラーが内蔵されているため、メインバッテリーからの走行充電だけでなく、ソーラー発電による充電も可能な私にとって理想的な走行充電器です。名称は走行充電器ですが、走行充電器とソーラー充電器の両方の機能を兼ねています。
 走行充電とソーラー充電は状況に応じてどちらか一方ずつ、または同時に利用されるため、効率良くサブバッテリーを充電できます。
 例えば車中泊する際、晴天であれば走行充電とソーラー充電の両方でサブバッテリーを充電します。(雨天時には走行充電のみです。)
 走行充電だけだったら、目的地に到着してエンジンを停めると充電できないのですが、この走行充電器だったら太陽が昇っている間はソーラー充電をしてくれます。
 もちろんソーラー充電はソーラーパネルを取り付ける必要があり、充電能力も大きくないのですが少しでも充電してくれれば助かりますよね。

新旧モデルを比較

 RBC50D1Sの新モデルが旧モデルと比べてどう変わったのかを調べていきたいと思います。

新旧モデルを外観で比較

 取り外した旧モデルと箱から出した新モデルの外観を比較したいと思います。
 最初に上から見た外観です。
上から
 縦横共に同サイズでデザインも変わらないと思います。

 並べてみて違いが分かるのは厚さですね~。
厚さ
 これは全然厚さが違いますね。何が違うのかというとコレです。
ヒートシンク
 旧モデルに比べて新モデルではヒートシンクがかなり大きくなっています。これによりかなり放熱性が良くなっているそうです。
 放熱性が良くなっているのは良いのですが、ヒートシンクが大型化したため厚さが19mm増大しています。スペースが限られている車内では、19mmってけっこう大きいんですよね~。
 私のC26セレナはラゲッジアンダーボックスにサブバッテリーシステムを入れているのですが、2000Wのインバーターの上に走行充電器を置くと本当にギリギリって感じでした。

新旧モデルを数値で比較

 新旧モデル本体を数値で簡単に比較すると下の表のようになります。
新旧比較表
 対応電圧、最大充電電流共に変わりはありません。また、前述のように上からみると外観上の変化は全くありません。唯一の違いが走行充電器本体の厚さです。この厚さが77mmから96mmに19mm厚なっています。これはヒートシンクを大きくして放熱性を高めているのだと思います。このヒートシンクの大型化により、重量も1.42kgから1.86kgへと重くなっています。

 その他にもソーラー入力の最大電圧が25Vから50Vへと上がっています。そして新機能の低電流カットモードが追加されています。低電流カットモードについては、後ほど詳しく述べたいと思います。

本体のサイズには突起部を含みます。

新旧モデルの付属品を比較

 新旧モデルの付属品は下の表のようになっています。

新モデル 旧モデル

 バッテリー電圧センサー 1
 バッテリー温度センサー 1
 ソーラーアダプターケーブル 1
 IGN信号線 1
 R22-8圧着端子 4
 ANLヒューズボックス60A 1

 バッテリー温度センサー 1
 IGN信号線 1
 R22-8圧着端子 4
 ANLヒューズボックス60A 1

 新モデルでは旧モデルになかった以下の付属品が追加となっています。
 ・ バッテリー電圧センサー
 ・ ソーラーアダプターケーブル
 旧モデル購入時に圧着端子とヒューズボックスが付属していて嬉しかったんですが、新モデルでは更に付属品が増えています。特にソーラーアダプターケーブルが付属しているのは嬉しいですよね~。しかもMC4端子まで最初から着いているんですよ!

※残念ながら今後は以下の付属品が付属しなくなるようです。
 ・ ソーラーアダプターケーブル
 ・ R22-8圧着端子
 ・ ANLヒューズボックス60A

新モデルの特徴

 私は走行充電器を旧モデルから新モデルに載せ替えたのですが、載せ替えに踏み切った新モデルの嬉しい機能を紹介します。

耐熱性の向上

 外観上の違いで述べましたが、ヒートシンクを大きくすることにより放熱性が向上しています。また、内部部品の見直しにより走行充電器自体の耐熱性が向上し、本体の温度が上昇しても旧モデルよりも安定した動作を実現しているそうです。具体的には旧モデルではだいたい70℃前後で走行充電器の出力を落として走行充電器がそれ以上熱くならないようにしていたのですが、新モデルでは70℃程度では出力が落ちることがなく安定した出力をするようになっています。
 ただし70℃というとかなり熱いです。旧モデルでもそうでしたが、新モデルを取り付ける際には走行充電器が熱くなり過ぎないようにファン等を使って冷やした方が良いと思います。

低電流カットモード

 走行充電器の最大充電電流は50Aです。走行充電とソーラー充電の同時充電の場合、各25Aまで制限され、最大の合計充電電流は50Aのままです。
 新モデルで追加された低電流カットモードにより、ソーラーパネルの出力電流が設定値未満になると走行充電器は自動的に低電流カットモードに入り、ソーラー充電は行わずに走行充電のみでの充電に切り替わります。これにより、充電電流の制限による合計充電量の減少を防ぎ効率的に充電します。ソーラーパネル出力の設定値は0Aから10Aの間で1A単位で設定できま、デフォルト値は7Aになっています。
 例えば、旧モデルでは晴れの日には走行充電25Aとソーラー充電20Aの合計45Aで充電できていたものが、曇りや雨の日になると走行充電25Aとソーラー充電5Aの合計30Aでした充電できません。
 これが新モデルの低電流カットモードによりソーラー充電5Aをカットすることにより走行充電のみの50Aで充電することが可能になります。旧モデルではソーラーパネルからの出力をスイッチ等で切って50Aで充電できるようにしていた方もいたようですが、新モデルでは設定値を調節するだけでソーラー充電をカットすることが可能になりました。

充電電流の設定機能

 別途BT-2モジュールが必要になりますが、DCHOMEアプリを使えば走行充電器の充電電流値を変更することができます。10A~50Aの間で10A単位で充電電流を設定することができます。
 充電電流が30Aでは少ないけど、車のオルタネーターの出力が弱いので50Aではちょっと心配な場合には充電電流を40Aに設定することができます。ただしこの機能は新モデルを取り付けた後に気付いただけで、旧モデルにもあったかもしれません。

配線について

 走行充電器を取り付ける際の配線方法について簡単に説明します。取り付ける際には最初に車のメインバッテリーの接続をマイナス→プラスの順で外します。
 また、プラスの配線にはヒューズが必要になります。
 車のメインバッテリーの接続は、全ての配線を取り付け終わってから行います。

全マイナス配線

 全てのマイナス配線を走行充電器のNEG-に取り付けます。私はここに-バスバーへの配線を取り付け、-バスバーにインバーター以外の全マイナス配線を接続しています。ソーラーパネルのマイナスの接続時には、付属のソーラーアダプターケーブルを利用します。MC4端子が初めから付いているのでとても便利です。

サブバッテリープラス配線

 走行充電器のOUT+とサブバッテリープラスを接続します。私はここに+バスバーへの配線を取り付け、+バスバーとサブバッテリーを接続しています。また、この館には60Aのヒューズも取り付けます。

ソーラープラス配線

 走行充電器のPV+に付属のソーラーアダプターケーブルを接続します。ME4端子付なので、ソーラーパネルのMC4端子と接続が簡単です。

メインバッテリープラス配線

 走行充電器のALT+とメインバッテリーからの配線を接続します。この館のなるべくメインバッテリーに近い場所にヒューズを取り付けます。私は80Aのヒューズを取り付けています。

IGN配線

 車がスマート発電機の場合、走行充電器のIGN端子に付属のIGN信号線を取り付けます。IGN信号線は車側のIGN端子等のエンジンスイッチをONにした場合に通電する場所に接続します。この配線を接続する場合と接続しない場合の充電の動作条件の違いは下の表になります。

種   類 メインバッテリーの電圧
動作条件 停止条件
スマート発電機 12.0V 15秒以上 11.5V以下
従来の発電機 13.2V 15秒以上 12.7V以下

 スマート発電機の場合は従来の発電機に比べて低い電圧でも動作するので、より多く充電を行えます。私の場合サブバッテリーシステムを取付て暫くは接続していなかったのですが、途中からは接続しました。ただ、車側のIGN配線を調べるのが面倒だったので、アクセサリー配線に取り付けています。また、C26セレナは配線を付けても付けなくても走行充電器は動作しました。

バッテリー電圧センサー

 走行充電器のBVS端子にバッテリー電圧センサーを取り付ける。旧モデルには付属していなかったのですが、新モデルには付属しているので接続しました。

バッテリー温度センサー

 走行充電器のBTS端子にバッテリー温度センサーを取り付ける。サブバッテリーがリチウムイオンバッテリーの場合には必要ありません。

BT-2 Bluetoothモジュール

 RS485通信ポートにBT-2Bluetoothモジュールを取り付ける。このBT-2を接続しないとDChomeアプリを介しても細かな設定ができません。

 もし宜しければ、私のショップでBT-2Bluetoothモジュールをご確認下さい。

BT-2
RENOGY BT-2 BLUETOOTH モジュール

スマート発電機とは?

 スマート発電機って何?と思いましたが、色々と調べていくと充電制御システム機能搭載の意味のようです。昔の車だとエンジンをかけている間はオルタネーターからの発電量は一定だったのですが、今の車は走行条件によって発電量が変化するようです。自動車メーカーによって呼び方は違いますが、だいたいメインバッテリーがディープサイクルバッテリーになっています。燃費向上のために発電量が一定ではなく、加速時棟にはオルタネーターの抵抗を少なくし、逆に減速時には抵抗を大きくして発電量を増やすような機能です。(※個人的な解釈なので間違っているかもしれません。)

まとめ

 今回はRENOGY DCCシリーズ走行充電器RBC50D1S 12V 50A MPPTコントローラー内蔵の新旧モデルの違いについて解説しました。
 見かけ上はそれほど変わっていませんが、旧モデルと比べて耐熱性能が向上されたうえ、新たに低電流カットモードの追加により効率的にサブバッテリーを充電できるようになっているようです。諸刃の剣で大きく重くはなっていますが、収納スペースさえあれば問題ありません。
 私は旧モデルから新モデルに交換しましたが、交換して良かったと思います。デメリットの大きさと重さに比べるとメリットの方が大きいと思います。
 私も最初に旧モデルを購入する際に色々と調べましたが、このRENOGYの走行充電器を選択するのが良いと思いました。新モデルになってからは尚更です。

 もし宜しければ、私のショップで走行充電器をご確認下さい。


RENOGY DCCシリーズ 走行充電器12V 50A MPPTチャージコントローラー内蔵 G4

 youtube動画を作成しました。興味のある方はご覧下さい。
新旧比較

 

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