RENOGY DCCシリーズ走行充電器 12V 50A RBC50D1S 新旧比較

 我が家のC26セレナのサブバッテリーシステムは、2021年のリチウム化以来、RENOGY製の走行充電器「RBC50D1S」を愛用しています。
 昨年、この人気モデルに新型(G4モデル)が登場しました。品薄状態が続いていましたが、ようやく在庫が安定してきたので、私も旧型から新型へ交換しました。
 今回は、新旧モデルの違いや進化点について徹底比較します。

RENOGY走行充電器の新旧比較

左:旧型、右:新型(G4)

RENOGY DCCシリーズ走行充電器(MPPT内蔵)とは?

 この製品の最大の特徴は、「走行充電器」と「MPPTソーラーチャージコントローラー」が一体化している点です。
 オルタネーターからの走行充電だけでなく、ソーラーパネルからの充電もこれ1台で制御できます。

【主なメリット】

  • 同時充電が可能:走行充電とソーラー充電を同時に行い、効率よくサブバッテリーを充電できます(最大50A)。
  • 省スペース:2つの機器を別々に設置する必要がなく、配線もシンプルになります。
  • アイドリングストップ車対応:スマート発電機(充電制御車)にも対応しています。

新旧モデルの比較レビュー

 それでは、取り外した旧モデルと新モデル(G4)を比較していきます。

1. 外観とサイズの違い

 上から見たサイズ(縦横)は全く同じで、デザインもほぼ変わりません。

上から見た新旧モデル

左:旧型、右:新型

 最大の違いは「厚み」です。

厚みの比較

手前:旧型、奥:新型

ヒートシンクの形状

ヒートシンクが巨大化しています

 新型は放熱性を高めるためにヒートシンクが大型化しており、厚みが19mm増しています。
 設置スペースに余裕がない場合は注意が必要です。

2. スペック比較表

項目 旧モデル 新モデル (G4)
最大充電電流 50A 50A
システム電圧 12V 12V
PV最大入力電圧 25V 50V
重量 1.42kg 1.86kg
厚さ 77mm 96mm
新機能 なし 低電流カットモード

 PV(ソーラー)入力電圧の上限が50Vに上がったことで、直列接続などパネル構成の自由度が増しました。

3. 付属品の違い

 新モデルでは、以下の付属品が追加されています(※購入時期により変更の可能性あり)。

  • バッテリー電圧センサー
  • ソーラーアダプターケーブル(MC4コネクタ付き)

 特にソーラーケーブルが付属しているのは、初心者にとって非常にありがたいポイントです。

新型(G4モデル)の進化した機能

1. 耐熱性の向上(出力低下の抑制)

 ヒートシンクの大型化と内部設計の見直しにより、耐熱性が向上しています。
 旧モデルでは本体温度が上昇(約70℃付近)すると保護機能が働き、充電電流を抑制(デレーティング)していましたが、新モデルでは高温時でも安定した高出力を維持できるようになっています。

2. 低電流カットモードの搭載

 これが個人的に最大のメリットです。
 この充電器は「走行充電+ソーラー充電」の合計が最大50Aになるように制御されますが、通常は各25Aずつに制限されます。

 【旧モデルの問題点】
 曇天などでソーラー発電がわずか(例:5A)しかない場合でも、走行充電は25Aに制限され、合計30Aしか充電できませんでした。

 【新モデルの改善点】
 「ソーラー発電量が設定値(例:7A)未満なら、ソーラー充電をカットして走行充電をフル(50A)にする」という設定が可能になりました。
 これにより、天候が悪い日は走行充電のパワーを最大限に活かせるようになります。

配線方法と接続のポイント

 基本的な配線は旧モデルと同じですが、おさらいしておきます。
 ※作業時は必ずメインバッテリーのマイナス端子を外してから行ってください。

各端子の接続先

  • ALT+:メインバッテリーのプラスへ接続(ヒューズ必須)。
  • OUT+:サブバッテリーのプラスへ接続(ヒューズ必須)。
  • PV+:ソーラーパネルのプラスへ接続。
  • NEG-:全てのマイナス線(メイン、サブ、ソーラー)を集約して接続。
  • IGN:イグニッション電源(ACCなど)へ接続。
    ※スマート発電機(充電制御車)の場合は必須です。接続することで低電圧でも充電を開始します。

オプション品の接続

  • BVS端子:バッテリー電圧センサー(電圧降下を補正し、正確に充電するため)
  • BTS端子:バッテリー温度センサー(リチウムの場合は不要なことが多い)
  • RS485ポート:BT-2 Bluetoothモジュール(アプリで設定・監視するため)

 詳細な設定やモニタリングには、別売りのBT-2 Bluetoothモジュールが必須です。アプリ「DC Home」で電流値の設定などが可能になります。

RENOGY BT-2
RENOGY BT-2 BLUETOOTH モジュール

まとめ:買い替える価値はある?

 結論として、買い替える価値は十分にあります。
 特に「低電流カットモード」は、天候に左右されずに安定して急速充電を行いたい車中泊ユーザーにとって非常に強力な機能です。
 本体が少し大きく重くなりましたが、それに見合う性能向上(耐熱性アップ)も果たしています。

 これからサブバッテリーシステムを組む方はもちろん、旧モデルをお使いの方もアップグレードを検討してみてはいかがでしょうか。(※現在はG6モデルとなっています。)

RENOGY RBC50D1S 新型
RENOGY DCCシリーズ 走行充電器12V 50A MPPT内蔵 G4モデル

 Youtube動画も作成しました。サイズ感の違いや詳細な解説は動画の方が分かりやすいと思います。

 

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