早期退職を考える

 入った日から「辞めよう、辞めよう」と思い続けてきた職場ですが、気がつけば今年で勤続27年目。
 自分でもよく頑張ったと思いますが、ここにきて衝撃のニュースが。

 「定年延長決定。60歳から65歳へ」

 あと10年でゴールだと思っていたのに、さらに5年も伸びるなんて考えられません!
 そこで、定年までしがみつくべきか、「早期退職募集制度」を利用して割増退職金をもらって辞めるべきか、真剣に検討してみました。

追記:実際に退職しました

この記事を書いた約1年後、2022年4月に早期退職を実行しました。
実際の退職手続きや心境については、以下の記事で詳しくレポートしています。

⇒ 27年間勤務した国家公務員辞めました

季節の移ろいを感じる紫陽花

自由な時間は待ってくれません。

公務員の「早期退職募集制度」とは?

 私の職場で平成25年から導入されている制度です。
 対象となるのは、以下の条件を満たす職員です。

  • 勤続20年以上
  • 定年から15年を減じた年齢以上の者(つまり45歳以上)

 応募して認定されれば、年度末での退職が可能になります。

早期退職する3つのメリット

 最大の魅力はやはり「お金」と「時間」です。

1. 退職金が大幅に割り増しされる

 通常、自己都合で辞めると退職金は減額されますが、この制度を使うと以下の優遇措置が受けられます。

  • 支給率:定年退職と同じ率が適用される(減額なし)
  • 割増金:算定基礎となる俸給月額が、定年前1年につき3%増額される

 定年まで働いた場合の生涯賃金には及びませんが、普通に辞めるのとは雲泥の差です。
 この「ニンジン」がなければ、なかなか決断できませんよね。

2. 早く自由になれる

 組織の理不尽さや人間関係から解放され、自由な時間を手に入れられます。
 健康で体力があるうちに、自分のやりたいこと(キャンプや旅など)に時間を使えるのはプライスレスな価値です。

3. セカンドキャリアへの早期着手

 再就職するにしても、起業するにしても、少しでも若い方が有利です。
 定年後の再任用で給料が下がった状態で働くより、早めに次のステップへ進む方が精神衛生上も良いかもしれません。

早期退職のリスクとデメリット

 一方で、現実的なリスクも無視できません。

1. 生涯収入が確実に減る

 割増退職金があるとはいえ、定年まで(今は65歳まで)働き続けた場合の給与+ボーナスには到底及びません。
 安定した収入源を自ら手放すことになります。

2. スキルの「市場価値」問題

 20年以上働いて得たスキルも、一歩外に出れば通用しない可能性があります。
 特に公務員の事務処理能力などは、民間企業でそのまま評価されるとは限りません。

3. 再就職のハードル

 コロナ禍や不景気の中で、50代の再就職は甘くありません。
 「辞めてもなんとかなる」という楽観視は危険です。

【比較まとめ】結局、辞めるべきか?

 メリットとデメリットを整理してみました。

メリット デメリット
・退職金の割増
・自由な時間の獲得
・ストレスからの解放
・安定収入の喪失
・生涯賃金の減少
・社会的信用の低下

 「住宅ローン完済済み」「子供が独立済み」「十分な貯蓄あり」
 この条件が揃っているなら、早期退職は最高の選択肢です。

 しかし、多くの人はローンや学費を抱えています。
 金銭面だけを見ればリスクが高いですが、それでも「今の職場に縛られずに生きたい」という思いが勝るなら、早期退職は人生を変えるチャンスになります。

結論:備えあれば憂いなし

 私は最終的に退職を選びましたが、それまでに計画的な貯蓄や投資を行ってきました。
 いつ何が起きても良いように、会社に依存しない資産形成をしておくことが、早期退職への切符になります。

 

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