今回のダイキん家の登山は古処山です。年末年始休暇で単身赴任先の対馬から福岡に帰って来たのですが、何処かに登りたくて登山道具もちゃんと持って帰ってきてました。
私の記憶が確かなら実に30年前、20年前に続いて3度目のの古処山登山になると思います。
あれは30年前の12月24日の事でした。その頃は友人のSと一緒に運送屋のバイトをしていたのですが、ちょうど休日でした。二人で何処かに遊びに行こうという事になり、私の愛車懐かしのR30スカイラインでドライブをしていました。
その途中甘木から八丁峠方面へ上がって行くと古処山登山口という看板。山が大好きなSが行ってみたいと言うので、右折して進んで行きました。しばらく進むと登山口の駐車場があります。私はそこで引き返そうと思ったのですが、Sがどうしても登ってみたいというので仕方なく私も一緒に登ることにしました。
当時の私は運動不足のうえ、煙草もかなり吸っていました。当然暫く進んだだけで息が上がりヘトヘトです。結局私は帰りたかったのですが、Sに引っ張られるまま登頂した記憶があります。
それから一旦お互いの家に帰り、夜は一緒に飲んだのですが、すぐに酔っぱらった記憶も残ってますね~。
そんな思い出のある古処山登山計画を練っていたのですが、当日は午後からは雨の予報・・・。それでもこれから先の日はけっこう予定が入っているので、25日に決行することにしました。
当初の計画では秋月登山口から登ろうと思っていたのですが、なるべく雨には合いたくないので時間を短縮できる林道の懐かしい登山口登ることに決定しました。
当日は9時前に自宅を出発。今回は昼前には必ず戻る予定だったので食料は持たずに水だけ持って登山口に向かいました。
八丁峠を進んで行くと新しいトンネルができているのですが、その手前を右に入り、しばらく進むと三差路に突き当たります。右が秋月、左が飯塚方面なのですが「通り抜けできません。」「林道入り口までは通れます。」と書いてありますが、気にせずに左に曲がって進んで行きます。曲がってからの道路状況は良くないですね~。しばらく登って行くと林道入り口に着くのでそこを右折して進んで行きますが、更に道路状況は酷くなり、大きな石なんかも落ちています。
林道の突き当りに駐車場があり、そこが秋月口から登って来る登山道と合流しています。
ここで準備をしてさあ出発!前には夫婦?で登山を楽しんでいる方がいました。
登り始めてすぐに昔とは違う事に気づくぐらいに登山道が変わってました。変わっていたというより、いたる所が土石流で押し流されてしまっていて、登山道が消失している部分が多くあります。
ここでも誰かがつけてくれている赤いテープを目印に登って行きます。これとYAMAPの地図が無かったら遭難しちゃいますよね。テープを見失った時にはYAMAPの地図を見ながらテープを探して登りました。
古処山の登山道は元々きつい登山道だったと思うのですが、災害の影響で更に厳しい登山道になっているようです。
上の方に登るにつれて災害の影響は少なくなっていきますが、相変わらず急な登山道が多かったですね~。
駐車場から30分程で水舟に到着します。
その昔戦国時代には秋月氏がこの地を治め、最盛期の秋月種実の時代には筑前で最大の勢力を誇り、大友氏との攻防を繰り返していました。最後は島津氏と手を組んて豊臣秀吉に反抗し、徹底抗戦の構えを見せていたのですが、鉄壁の防御を誇り守り抜く自身のあった支城の岩石城をたった一日で落とされたため、名茶器楢柴を秀吉に献上して降伏。その後は日向高鍋3万石への配置換えになりました。その戦国大名秋月氏の居城があったのが古処山城で、堅城古処山城を支えた水場が水舟とされています。余談ですが、そんお高鍋の秋月氏から東北の名門上杉氏へと養子に行ったのが、かの有名な上杉鷹山です。
話は大分脱線しましたが、水舟から頂上まではあとわずかです。しばらくはなだらかな坂を進むと段々岩の登り道になりますが、それを登りきると頂上にたどり着きます。私の場合はYAMAP計測で42分でした。
頂上からの眺めは全方位素晴らしいのですが、残念ながら今日は曇りです・・・。雨が降らなかっただけマシですね。
カナちゃんがたんこぶ作った岩もこの辺の筈ですが、もう分かりませんねw
本当は頂上でラーメンを食べたいところですが、今回は天気が心配なので長居はせず、さっさと下りる事にしました。
先程通った道を逆に下っていきます。下りながら上を見上げてみると・・・。本当は下の写真の真ん中が登山道だったと思うのですが。やっぱり被害は凄いようですね・・・。
登山道が綺麗に残っている場所もありはしますが、
多くの場所は押し流されて悲惨な状態です・・・。
下りは約35分でした。
駐車場に戻って急い帰りましたが、出発してすぐに雨が降ってきました。今回は雨にも合わず、運が良かったですね~。
今回の登山は、午後からの雨も計算に入れて、早めに登り早めに下ることに徹した登山でした。登山道はいたる所で消失していたので、探検気分で登山ができました。ただ、自然や災害の力の凄さを改めて感じた登山でもありました。
次に登る時には整備されているといいですね~。